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なんとなく思いついた話。
愚者はさりげなくどんな地平にも渡れるので、偶にこういうところに流れてもいいと思う。
さりげなく色々な交流があるらしい。



愚者と永遠を生きる少年のお話。
勿論、名前は出てないです。日記ですしね。




 

 

 

「ねえ、」

「ん?」

 

「それ、楽しいかい?」

 

「それなりに」
「……そう」

それっきり、尋ねるのも面倒なのか彼は黙ってしまった。
嗚呼、なんだろう。けれどとてつもなく視線を感じる。
そっと彼の方を見れば、ばっちりと視線が合った。

「……あ」
「……ッな、なに見てるの」
「視線を……いや、なんでもないよ」

途中で口を閉ざしたとはいえ私の言いたいことはわかってしまったのか、
彼は頬を赤く染め、ふいっと横を向いてしまった。
機嫌を損ねてしまったかな。

「……ねえ、」
「ん?」

「生きてるのって、楽しいかい?」

「……それなりにね」

彼の口から放たれた言葉は、彼の為にあるような言葉だ。
彼が、常に流れてきた者に尋ねている言葉。
私はもう彼の口から何度も聞いているのだけれど、彼は何度でも私に尋ねる。
私は彼に尋ねられる度に、返事を変えていた。
だって生きていることなんて。
辛いとき、楽しいとき、苦しいとき、悲しいとき、嬉しいとき。色々あるだろう?

「そう」
「……じゃあ、私も聞いていいかい?」
「……なに?」

「君は生きているの、楽しいかい?」

「……」

彼は何も答えなかった。
私がそう尋ねたのがあまりにも予想外だったのか、答えるのも面倒なのか。
――まぁ、彼が常に尋ねている言葉から、返答は容易に予想できるのだけれど。






「      」






「――え?」

「なっ、なんでもない!」









隠された言葉

                  (嗚呼、それは私の自惚れだろうか?)

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